【う~ん】1000万円のピコレーザー vs 市販の安物ピコレーザー薬機法の制約と公平な比較の必要性を想う。

近年、美容医療分野で注目を集めているピコレーザー。

その価格帯は幅広く、数千円から数千万円のものまで様々です。

最近、YouTubeで1000万円のピコレーザーと市販の安価なピコレーザーを比較する動画を拝見しましたが、その比較方法に疑問が残ります。

この記事では、レーザー機器の正当な比較の重要性と、日本の薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)による規制について考察します。

正当な比較の重要性

まず動画では、1000万円のピコレーザーと市販の安価なピコレーザーの威力を動画比較していますが、その比較方法にいくつかの問題が見られます。

焦点の設定

レーザーの焦点の当て方が正確でないと、出力効果に大きな差が生じることがあります。

 なぜ密着させない…?

上の動画では、市販のピコレーザーの焦点調整が十分に行われていないため、結果が偏った可能性があります。

レーザーのパラメータ

そもそも、各機器の設定パラメータ(出力、パルス幅、波長など)が異なる状態で比較しているため、

単純な威力比較が公平に行われていない可能性があります。

当たり前ですが、正確な比較には、同一条件でのテストが必須です。

薬機法の制約

市販されているピコレーザー機器は、言うまでもないことですが、薬機法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の制約内の範囲で販売されているものです。(そうでなければ、国内に輸入などをすることも不可能です)

医療機器としての認証を受けていない市販機器は、安全性を確保するために出力が制限されているのは当然であり、常識的な出力であることはいうまでもないことです。

市販機器の出力制限

市販レベルのピコレーザーは、使用者が自己責任で扱うため、皮膚に過度のダメージを与えないよう、出力が低く設定されています。

したがって、医療機関で使用される高出力のピコレーザーと同じ結果を期待するのは不適切といえるでしょう。

法的な規制とその影響

医療機関で使用されるレーザー機器は、薬機法の厳しい基準をクリアしたものであり、その効果と安全性が保証されています。

市販機器はこれらの基準を満たしていないため、比較の対象とするのは難しいです。

結論

1000万円のピコレーザーと市販の安価なピコレーザーの威力を比較する際は、正確な焦点設定と同一パラメータでのテストが不可欠です。

つまり、同レベルでどうか、ということで、同レベルでテストできないのであれば、それを比較する意味もないですし、焦点を合わせないようなテストの仕方では、結果として正確かどうかが不鮮明なままとなります。

そもそも、市販機器が薬機法の制約により出力制限されていることを考慮すると、両者を単純に比較することは公平でないと言えます。

レーザー機器の選択には、これらの要素を十分に理解した上で判断することが重要かと思います。

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