FXの基礎の基礎
FXのトレード手法は、テクニカルとファンダメンタルズの2WAYが主流です。アノマリー(月毎の特性、占い的要素)などに関しては別概念になるかと思います。
トレンドができる相場の場合は、ファンダメンタルズを見ないとなかなか勝てません。
例えば2022年の超円安局面に関しては、それに逆らったトレードはなかなか難しい状況であったことは言うまでもありません。
またアメリカの政策金利の利上げやCPI(消費者物価指数)などの上昇など、インフレ傾向となり、アメリカにお金が集まったことから、USD/JPYとして、USDの比重が大きくなったことから、円安(1ドル115円台が150円台に)が著しく進みました。
日本にとってはドルが高くなると、あらゆる資源・食料等の輸入価格が高くなるということを意味しますから、日本の景況が改善しないまま物価だけが上がるという不均衡状態になり、生活に苦境を強いられる形となっています。
このように生活実感にまで目に見える形でファンダメンタルは浸透してきていますから、このような状況においては特にトレンドと逆の方向をトレード売る逆張り手法などの勝率は下がります。
一方で2023年には日銀の政策の方針転換やアメリカのリセッション(景気後退)などが示唆されており、年初から荒れた相場になっています。この場合、ファンダメンタルズよりもテクニカルが重視されるような状況となる可能性が高いです。
状況に応じたトレードが必要
それでは、ある年はテクニカルが有効で、ある年はファンダメンタルズが有効、という切替が必要になるのでしょうか。原則的にはそれが正解であり、FXのシステムトレードの落とし穴とも言えます。
これを最近では「環境認識」といって、FXを行う前提の相場環境を知ることが必要と言ったりします。環境認識が一定のまま、たとえば自動売買のEAや、テクニカルのインディケーターでトレードをしても、常にうまくいくとは限りません。
システムでのトレードを改める
したがって、シストレ…つまりシステムのみ、テクニカルのみのトレードは決して有利とはいえないということです。
これを念頭に置きながら、トレードに身を投じる必要があります。
ではどうすればよいのか。これについてはまた後日お話したいと思います。