最近ではあまり販売を見なくなったプラズマペンですが、無限の可能性を有しています。ここでは、そのようなプラズマペンの使い方について、麻酔クリームを用いた方法も含め、完全解説を試みたいと思います。よろしくお願いいたします。
プラズマペン使用方法とケアマニュアル:完全版
プラズマペンは、シミ、そばかす、いぼ、ほくろなどの肌トラブルに対して効果的な美容ツールです。しかし、適切な使い方とその後のアフターケアを徹底しないと、肌への負担やダメージが残る可能性があります。このマニュアルでは、プラズマペンの使用方法と経過に応じたアフターケアの詳細なガイドを説明します。
1. プラズマペンの使用方法
・準備:
- 清潔な環境で使用: 施術前に手をしっかりと洗い、施術箇所の肌を清潔に保ちましょう。使用する針は必ず滅菌されたものを使用し、衛生的に準備を整えます。
- 針の装着: 使い捨てのプラズマペン針を本体に装着します。針の長さは、ターゲットに応じて調整します(例:0.2~0.3mmはシミやそばかす、0.5mm以上は深いほくろやいぼに適しています)。
麻酔クリームとの併用方法
・目的: 痛みを最小限にし、施術を快適に進める
- 麻酔クリームの選定: リドカイン5%を含む麻酔クリームが一般的に使用されます。施術の前に肌に塗布し、痛みを和らげる効果を得られます。
- 塗布手順:
- クレンジング: 施術部位をしっかりとクレンジングし、清潔にします。
- クリームの塗布: 麻酔クリームを施術部位に厚めに塗布し、20〜30分程度放置します。ラップで覆うと効果が高まることがあります。
- クリームの除去: 時間が経ったらクリームを拭き取り、施術部位を消毒します。
- 麻酔効果の確認: 施術部位に感覚が鈍くなっていることを確認し、プラズマペンの施術を開始します。
・施術の流れ:
- パワーレベルの調整: シミやそばかすには低いレベル(1〜3)、いぼやほくろには中程度のレベル(4〜6)を選択します。初めて使用する場合は、低めのレベルから始めることを推奨します。
- ペン先を軽く当てる: 治療箇所にペンを軽く当て、1~2秒間プラズマを照射します。強く押し付ける必要はありません。皮膚に無理な負担をかけないように注意しましょう。
- 施術後の確認: 照射後、皮膚に赤みや軽度のかさぶたが形成されることがありますが、自然に剥がれるまで触らないようにします。
・頻度:
- 1〜2週間に1回の頻度で施術を行うことが一般的です。施術後の肌の状態や治療する部位により、間隔を調整しましょう。
2. プラズマペン使用後のアフターケア
・施術直後のケア(1〜3日目):
冷却ケア
- 目的: 肌の炎症や赤みを抑えるため
- 施術直後は、冷たいタオルで患部を優しく冷やすことで炎症を和らげます。腫れや赤みがひどい場合は、冷却を数回繰り返すことで症状を軽減できます。
アロエベラジェル
- 目的: 炎症を鎮め、保湿を保つため
- アロエベラには優れた抗炎症作用があり、赤みや腫れを和らげる効果があります。1日2回、施術箇所に優しく塗布します。肌が乾燥しないように注意しながら、アロエベラジェルを併用して保湿を行います。
パンテノールクリーム(ビタミンB5)
- 目的: 肌の再生と修復
- パンテノールは炎症を鎮め、肌の回復をサポートする成分です。1日1〜2回、施術箇所にクリームを塗布し、肌の再生を促進します。
日焼け止めの使用
- 目的: 紫外線による色素沈着や炎症を防ぐため
- 施術後の肌は紫外線に非常に敏感です。外出の有無にかかわらず、SPF30以上の日焼け止めを使用してください。肌を紫外線から守り、色素沈着を防ぐために、毎日欠かさず塗布することが推奨されます。
・回復期のケア(4〜7日目):
シカクリーム(センテラアジアチカ)
- 目的: 肌の修復と炎症の軽減
- センテラアジアチカを含む「シカクリーム」は、炎症を鎮め、皮膚の修復を促します。かさぶたができた場合も、無理に剥がさず、シカクリームを使用して肌を落ち着かせましょう。1日1〜2回の塗布が適切です。
保湿ケア
- 目的: 乾燥によるダメージを防ぎ、バリア機能を維持する
- ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿クリームを使用して、肌のバリア機能を強化します。乾燥は回復を遅らせる原因となるため、毎日しっかりと保湿ケアを行うことが重要です。
・完全回復後のケア(1〜2週間後):
レチノールの導入
- 目的: シワやシミの改善
- 施術後、肌が回復したら、レチノールを夜間のスキンケアに導入します。レチノールはシワやシミを改善し、肌のターンオーバーを促進します。最初は週に1〜2回、少量からスタートし、肌の反応を確認しながら使用頻度を調整します。
ハイドロキノンの導入
- 目的: 色素沈着の改善
- 色素沈着が気になる場合、ハイドロキノンを夜間のケアに加えることで、メラニンの生成を抑え、シミを薄くする効果が期待されます。週に2〜3回の頻度で、肌の状態を見ながら導入します。
3. 使い捨て針を使用する重要性とリスク
使い捨て針の使用理由:
- 感染症リスクの防止: 使い捨て針を使用することで、細菌感染やウイルス感染のリスクを最小限に抑えます。皮膚を傷つける施術で再利用可能な針を使うと、血液や皮膚片が針に残り、再利用時に感染のリスクが高まります。
- 安全性の向上: 常に新しい針を使用することで、施術中の肌に対する負担を軽減し、効果的かつ衛生的な施術を提供できます。再利用された針は鈍くなり、施術の効果が減少し、肌に余計な刺激を与える可能性があります。
使い捨てでない場合のリスク:
- 自己感染リスク: 同じ人物が使った針でも、血液や皮膚片が針に残っている場合、それが感染源となることがあります。これにより、施術箇所に炎症や感染が引き起こされる可能性があります。
- 施術効果の低下: 鈍った針は、プラズマ放出の精度が下がり、施術効果が低下する可能性があります。常に鋭利な針を使用することで、効果的な施術を保証できます。
4. 使用サイクルと注意点
期間 | 使用する製品 | 頻度 |
---|---|---|
1〜3日目 | アロエベラジェル、パンテノールクリーム、日焼け止め | 毎日2回 |
4〜7日目 | シカクリーム、保湿クリーム、日焼け止め | 毎日1〜2回 |
1〜2週間後 | レチノール(夜)、ハイドロキノン(夜)、日焼け止め | 週に2〜3回 |