今回は、脱毛における光のエネルギー量の基礎知識について書いていこうと思います。また、おすすめではないですが、家庭用脱毛器の一つの可能性を提示したいと思います。
光のエネルギー量が脱毛の基本
脱毛において、ジュール(Joule)は光のエネルギー量を表す単位であり、脱毛に使用される光エネルギーの強さや効果を表します。
各部位に必要最低限のジュールは、以下の通りです。(諸説あり)
- 脚:20~30 J/cm2
- VIO:30~40 J/cm2
- 腕:20~30 J/cm2
- 顔:10~20 J/cm2
脱毛において黒い部分に反応する光エネルギーが強ければ強いほど、毛根が死滅し、毛が生えなくなります。
家庭用脱毛器は効果がない?
一般的に、家庭用脱毛器のジュールは、医療用脱毛器に比べて低い傾向があります。家庭用脱毛器は、医療用脱毛器と比べて安全性が高く、自宅で手軽に使用できるため、一般の方にとって手軽な脱毛方法として人気があります。
しかし、脱毛器のジュールが低い場合は、脱毛効果が十分に得られない場合があるため、使用する際には適切な設定や使用方法について理解し、継続的に使用することが重要です。また、家庭用脱毛器は、医療用脱毛器に比べて脱毛範囲が狭いため、脱毛する部位や使用する脱毛器の種類に応じて、使用するジュールを適切に設定する必要があります。
家庭用脱毛器の光量は?
日本の家庭用脱毛器のジュールは、機種によって異なりますが、一般的に最大で20 J/cm2未満が一般的です。
ただし、最大ジュールは、機種によって異なるため、購入前に取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせることをお勧めします。また、最大ジュールは、使用者の肌質や毛質によって異なるため、個人差があります。正しい使用方法に従って、自分に合った設定で使用することが大切です。
基本的には弱い
家庭用脱毛器の光エネルギー強度(ジュール)に関しては、法令で、家庭用脱毛器の光エネルギー強度について基準が設けられています。
そもそも毛根を焼くことが脱毛の目的となりますから、あまり強すぎると火傷の危険があるので、一般に国内で販売されている脱毛器の強度が強いはずもありません。
海外輸入は?
中国には様々な種類の家庭用脱毛器がありますので、一概には言えませんが、おおむね16J/cm2のジュールを出力できる家庭用脱毛器が存在する可能性はあります。日本では16ジュールのものとなれば、やや高価となり、大手家電メーカーでは扱わらない製品です。
ただし、ジュールの数値自体は単体では製品の品質や性能を示すものではなく、また、使用者の肌質や毛質によって適切なジュール数値が異なるため、使用にあたっては慎重に選び、使用説明書に従い正しく使用することが重要です。また、脱毛器の品質や安全性についても確認し、信頼できるメーカーや販売店から購入することが望ましいです。
中国には16Jの製品もある
中国のマシンのテストでは、16.58ジュール、つまり16ジュールを記録する製品があります。これは1万円未満で個人輸入できる製品であるため、コストパフォーマンスが非常に高いといえます。
ジュールの数値自体は、脱毛器の光エネルギー強度を示す指標の一つですが、使用者の肌質や毛質、脱毛したい部位によって適切なジュール数値は異なります。
もちろん、一般的には、ジュール数値が高ければ高いほど、光が肌に強く反応して脱毛効果が高まる傾向にあります。16ジュールは比較的高い数値のため、冒頭の表と比較しても、効果的な脱毛が期待できる可能性があります。
ただし、肌への負担やダメージが大きくなる場合があるため、脱毛器の使用方法や頻度については、取扱説明書に従い正しく行うことが重要であり、最初から高いジュールから試すのではなく、強度段階に応じて強めていくのが望ましいでしょう。