一般的に、AUDやNZDなどの通貨は、資源国として知られています。これらの国は、鉱物、石油、天然ガスなどの自然資源を豊富に保有しています。そのため、両国の通貨は、国際市場での資源価格と密接な関係があります。
金価格は、通常、資源価格と強い相関関係があります。つまり、資源価格が上昇すると、金価格も上昇する傾向があります。これは、金が投資家にとって安全な避難所と見なされることがあるためです。資源価格が下落すると、金価格も下落する傾向があります。
そのため、AUDやNZDの通貨価値は、金価格の変動に影響を受けることがあります。金価格が上昇すると、AUDやNZDの通貨価値も上昇する可能性があります。ただし、金価格による通貨価値の影響は、他の要因による影響と比べると比較的小さいと言われています。
オーストラリアの資源
石炭、鉄鉱石、天然ガス、石油、金、ダイヤモンド、ウランなど、多くの種類の鉱物資源があります。また、農業資源として、小麦、綿花、羊毛、牛肉なども重要です。
ニュージーランドの資源
乳製品、肉類、木材、魚介類、水力発電などが主要な資源です。また、地熱発電も重要なエネルギー資源として注目されています。
金との相関は中程度、AUDとNZDはほぼ密接
2021年の統計によると、AUDとNZDと金の相関係数は以下の通りです。
- AUDと金の相関係数:0.47(中程度の正の相関があります)
- NZDと金の相関係数:0.44(中程度の正の相関があります)
- AUDとNZDの相関係数:0.94(非常に高い正の相関があります)
ただし、相関係数は過去のデータに基づいて計算されるため、将来の相関関係を正確に予測することはできません。また、金や通貨の価格は多くの要因によって影響を受けるため、相関関係は一定ではありません。
取引停止で価格が変動することも
中国ではオーストラリアの鉄鉱石の購入停止を端に発し、農産物の停止を行うこともありました。このような出来事が相場に直撃することが多いのですが、相関係数を考えると、NZDとAUDの二つのニュースに注目し、それぞれの価格を検証する必要があるといえます。