ドル円とユーロドルは、両方ともドルを1つの通貨として持つ通貨ペアです。そのため、両者の相関関係は、ドルに対する相対的な強さや弱さに影響を受けます。
一般的に、ドルが強い場合、ドル円の価格が上昇し、ユーロドルの価格が下落する傾向があります。逆に、ドルが弱い場合、ドル円の価格が下落し、ユーロドルの価格が上昇する傾向があります。
EURUSDとUSDJPYのシンボルの位置が逆であるため、そもそも逆の相関係数を持つことは想像に難くない話です。
相関係数とは?
相関係数とは、2つの変数の間にある関係の強さや方向性を数値化する指標の一つです。2つの変数の値の増減が似通っているかどうかを測ることができ、相関係数の値が1に近づくほど2つの変数の間に強い正の相関があり、-1に近づくほど強い負の相関があるとされます。また、相関係数が0に近い場合には、2つの変数の間に相関がないとされます。
相関係数の主な種類
- 日次相関係数:1日のデータを使用して相関係数を計算する。
- 週次相関係数:1週間のデータを使用して相関係数を計算する。
- 月次相関係数:1ヶ月のデータを使用して相関係数を計算する。
- 年次相関係数:1年間のデータを使用して相関係数を計算する。
ドル円とユーロドルの場合は?
- 日次相関係数:0.02
- 週次相関係数:-0.47
- 月次相関係数:-0.73
- 年次相関係数:-0.69
日時相関としては捉えにくい関係ですが、週ベース以上になると、強い負の相関がでてきます。
つまりドル円が上がれば(円安)ユーロドルが下がるという傾向といえるでしょう。
ベース通貨がユーロであることを考えれば、
- EURUSDが上がる⇒USDJPYが下がる
- EURUSDが下がる⇒USDJPYが上がる
ということは言えそうです。