日本人のほとんどが知らない、あるいは調べてもなかなか出てこない情報が、Windows用の格安海外VPSです。
かつては、WIN-VPSなども格安VPSとして、巷では有名でしたが、ロシアのサービスであること、また、サービスの質等の低下から、誰も利用しなくなったように思います。
そもそもWIN-VPSなどはWindows導入の初期コストなども高く、有用なサービスとは言い難く感じます。
そのような中、今回紹介するのが、上述のVPSよりも安い海外VPSです。
枠があまりないように思うので、紹介を控えていたのですが、最近は他の方も紹介を始めるようになったため、私の方でも利用方法について、共有を行いたいと思います。
※この記事は主に、Windows VPSでMetatraderを常時起動させ、自動売買をしようと試みている方に向けたものとなっております。
その名は、Interserver
海外WindowsVPSで圧倒的におすすめはInterServer。
InterServerはウェブホスティングおよびクラウドサービスを提供するアメリカの企業です。名前はマイナーですが、一般的なウェブホスティングサービスの提供者であり、アメリカが本社となっています。
アメリカが本社なので、安心できますが、ちょっとマイナーです。日本で言うところのさくらインターネットのような知名度かと思います。デザインもどこか古めかしさもあり、第一線級とはいえなさそうです。
InterServerはウェブホスティング、つまりレンタルサーバーやドメイン取得代行がメインであり、その他のサービスとして、クラウドホスティングやVPSホスティングなどが提供されています。
そのため、多くの方にとっては、レンタルサーバーのイメージなのですが、良く見てみると、Windowsが提供されているVPSが10ドルから提供されているのですから、これは驚きです。
プライスロック制度
一度加入したプランについては、将来変更があっても変動しないような仕組みとなっており、早期加入がお得かもしれません。
オーダーからアクティベーションまでが超高速
購入してから、VPSのアドレスが届くまでがほんの一瞬です。
場合によっては、1日や1営業日待たなければいけない場合がありますが、早ければ数分でWindowsのVPS環境が手に入ります。
これもInterServerの魅力の一つと言っていいでしょう。
詳しくみてみよう
トップページから、CLOUD VPS-WINDOWS VPSを選びます。
プランはCPU1コア、メモリ2GB、SSD30GB
上記プランで充分です。Metatrader4(以下MT4)であれば、4つ程度のEAを問題なく動かすことができます。
オーダーをしてみよう。
上の画面の直下に、オーダー画面があります。
今回は一番上のものを選んで、ORDERボタンを押します。
ログインが面がでるので、初めての方は、「Sign Up」を押します。
すると画面が変わます。メールアドレスとパスワードを入れるだけで、あとはメール認証を行えばログインできます。
時折、認証システムのreCAPTCHAが面倒な場合がありますが、それを乗り越えたら次の画面に至ります。
オーダー画面に。
ログイン後、プラットフォームを選べます。ロケーションは、以下の3つから選べます。
- New Jersey
- Los Angels
- Equinix NY4
この中で、ニュージャージーとロサンゼルスは同じですが、Equinixともなると値段が異なります。コストを見てみましょう。
Equinixだけ1スライスあたり30ドルと少しお高くなっています。その理由はこのEquinixについて書いた記事(⇒こちら)をご覧いただければわかるのですが、主要なブローカーと高速接続できるのと、Equinixを間借りして再販していることもあるので、おのずと高くなるのでしょう。
私たちの多くはEquinixでなくてよい
私たちトレーダーは、とにもかくにもping(応答速度)を求めたがる傾向があります。
しかし、R:Rを大きく取るトレーダー(⇒参考記事)は、スキャルピング的な反応速度を極限に求める必要はありません。
距離で言えばニュージャージーからロンドンでいいかもしれません。ロサンゼルスは西海岸なので、距離的にはおそらくこちらのほうが有利でしょう。
なお、個人的には、規模に比例して安くなることはないので、リスク分散のために、1つをNew Jersey、1つをLAとして動かすというのも手だと思います。それでもわずか、月20ドルのコストです。
オーダーを進める
青いボタンの「Proceed」をクリックします。なお、その上のRoot Passwordは自動的に生成されたもので、こちらでも任意に設定できますが、個人の経験上、このパスワードを設定してもメールの案内のパスワードが別だったこともあり、あまり意味がないかもしれないので、そのままでいいと思います。
勧めないときは
次の画面に遷移しないときが稀にありますが、何度かProceedボタンを押すと、進むことができます。
オーダーサマリ―
オーダーサマリーが出てきますので、チェックをして、”Place Order”を押します。(この時点では請求書が発行されるだけなので、何の引き落としもされません)
特筆すべき点は、初期コストとしてのセットアップ料金(回線開通手数料のようなもの)が一切かからないことです。後から引き落とされることもございません。
支払いへ
支払いの流れは簡単です。①住所をと名前を入力し、②VPSが問題ないか確認し、③で支払うだけです。
支払い完了後、メールがすぐ来る
メールが素早く来ます。
私の場合はPayPalで支払っていますが、Accepted(承認)されてから、次のメール「New VPS Activated」までの速度は相当早いです。
この上のメールには、
・IP Address
・Username
・Password
といったログイン情報が明確に記載されています。
Windowsからリモートデスクトップで入る
Windowsの場合は、リモートデスクトップ(ウインドウズボタンを押したあと、”り”などを入力するとOK)
で接続します。
コンピューター名にメールに記載されたIPアドレス、ユーザー名はAdministrator、パスワードはメール記載のもの
を利用すると、仮想デスクトップ環境に入れます。
入れないと思ったら? 「オプションの表示」からユーザー名がWindowsを利用している方の名前から変更しましょう。
最初の画面はこのような感じです。Server Managerはこのまま閉じ、右の画面については、Yes をクリックします。
月額1ドルから始めるなら
当方からのリンクでお試しとして、1ドルから開始することができます。契約期間に縛りはありません。
当方の感触
当方がEAを動かした感触を述べます。利用期間は1年近くです。
- 4か月で1度も落ちたことがない。更新等による自動再起動などの状況などはまれにあるが、他の安いVPSの比ではなく安定している。
- メンテナンス落ちもほとんどなく、非常に安定している。
- pingは流石に速くはないが、安定性が高くWindows2022と最新版なので、特に支障を感じたことがない。
- 1つのCPUなので、多くの枚数動かせないが、複数の環境を用意してもコストが同じなので問題を感じない。
- NYとNJを用意しておけばリスク分散できるので安心。
- 月額制なのでいつでも解約でき、途中解約による違約金なども発生しない
かなり評価できるといっていいでしょう。
※キャンペーンは予告なく終了する可能性がございます。あらかじめご了承ください。