【歯】POIC水(タンパク分解型除菌水)は怪しい/効果がある?次亜塩素酸水との違いは!?最新の研究に基づき徹底的に検証してみる。

POIC水(タンパク分解型除菌水)は、次亜塩素酸を主成分とする抗菌洗浄剤で、口腔ケアにおいて細菌の除去や歯肉の健康維持に効果的との研究結果が多く出ており、歯科医推奨の商品でもあります。

次亜塩素酸系洗浄剤の口腔においての抗菌作用は多くの研究で確認されていますが、その利用効果と健康への影響について具体的に検証します。

 

POIC水の抗菌効果

微生物の除去

次亜塩素酸を含むPOIC水は、微生物バイオフィルムや歯肉の炎症を大幅に減少させることが示されています。これにより、口腔内の細菌数が効果的に減少し、口腔内の衛生状態が改善されます (Rossi-Fedele et al., 2011), (Pinheiro et al., 2018).

バイオフィルムの除去:

低濃度の次亜塩素酸溶液は、義歯や歯ブラシのバイオフィルムを効果的に除去します。これにより、細菌の繁殖を防ぎ、口腔内の清潔を保ちます (Peracini et al., 2016).

歯肉炎の抑制

次亜塩素酸を含むマウスリンスは、歯肉炎やプラークの蓄積を大幅に減少させます。21日間の使用後、プラーク指数や歯肉炎指数が顕著に改善されました (DE NARDO et al., 2012).

POIC水の使用方法と注意点

POICは以下の用途で利用します。効果は約45度で最も顕現されるといわれています。

リンス(口をすすぐ)

歯磨き前にPOIC水でリンスすることで、口腔内の細菌数を減少させ、歯垢の形成を防ぎます。

歯ブラシの消毒

使用後の歯ブラシをPOIC水に浸すことで、細菌の繁殖を防ぎます。
歯ブラシの消毒をする方は少ないと思いますので、POICの使い方としては興味深い一面でもあります(´・ω・`)

入れ歯やマウスガードの洗浄

義歯やマウスガードをPOIC水に浸して洗浄し、バイオフィルムの形成を抑制します。

次亜塩素酸水との違い

抗菌効果

POIC水: POIC水は、次亜塩素酸を含む水溶液であり、強力な抗菌作用があります。これにより、口腔内の細菌数を減少させ、歯垢やバイオフィルムの形成を防ぎます。POIC水は特に、歯肉炎や歯周病の予防に効果的です (Rossi-Fedele et al., 2011), (Pinheiro et al., 2018).

次亜塩素酸水: 次亜塩素酸水も広範な抗菌効果を持ち、多くの口腔内病原菌に対して有効です。次亜塩素酸水は、初期段階での細菌減少に効果があり、特に抗プラーク効果が期待できます (Lafaurie et al., 2018).

持続性

POIC水は、10~15mlを使用して1日2回リンスすることが推奨されており、その効果は持続的です。

次亜塩素酸水は、低濃度での使用でも初期の抗菌効果が高いですが、その効果は短時間で減少します。例えば、30秒間のリンスで効果がありますが、1時間後には細菌数が元に戻ることが報告されています。

健康被害の懸念

消毒副生成物のリスク

塩素を使用した水の消毒では、トリハロメタン(THM)やハロ酢酸(HAA)などの消毒副生成物(DBP)が生成されることがあります。これらは長期的な曝露により、発がん性やその他の健康リスクが懸念されています (Gopal et al., 2007).

耳への毒性

動物実験において、次亜塩素酸が内耳に対して潜在的な毒性を示すことが報告されています。具体的には、聴覚閾値の悪化や組織の損傷が観察されました (Mutlu et al., 2022).

細胞毒性と発がん性

次亜塩素酸やその副生成物は、細胞毒性や発がん性を示すことがあります。特にモノハロ酢酸(monoHAA)は、酸化ストレスを引き起こし、炎症や発がんに関連する遺伝子の発現を変化させることが示されています (Pals et al., 2013).

結論

POIC水(タンパク分解型除菌水)は、口腔ケアにおいて効果的な抗菌剤として期待されています。適切な濃度と使用方法を守ることで、口腔内の衛生を保ち、細菌感染を防ぐ効果が期待できます。

健康被害の可能性は低いですが、濃度を低くするなどのコントロールをすることで、より安心して利用することができるでしょう(´・ω・`)

美容・健康

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