「ブラック・スワン」の本質を考える。2023年危機は生じるのか否か

「ブラック・スワン」という用語は、シーム・ニコラス・タレブによって提唱されました。彼の著書『ブラック・スワン』において、タレブは以下のように説明しています。

タレブは、かつて世界中の人々が「白鳥」という鳥は白いものだと考えていたとし、それが長い間続いたとします。しかし、ある時オランダで黒い羽毛を持つ鳥が発見され、人々の認識が変わったとします。これが「ブラック・スワン」の語源であり、タレブはこの例えを用いて、「現代社会においても、我々は過去の経験やデータに基づいて、未来を予測しようとしている。しかし、現実には、まったく予想外の出来事が起こりうる。それがブラック・スワンであり、私たちはそれに対処するために備える必要がある」と主張しています。

つまり、タレブが指摘するように、ブラック・スワンは過去の経験やデータに基づいて予測することができず、予想外の出来事であるという点で、従来の予測手法に対する批判を表していると言えます。

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ブラック・スワンを簡単に言い換えると…

おもに3つのことに言い換えることが可能かと思います。

  1. 稀な出来事であること
  2. その出来事が起こると、非常に大きな影響を与えること
  3. その出来事は事前に予測することができないこと

つまり、ブラック・スワンとは、事前に予測することができない、稀な出来事であり、その影響が非常に大きい出来事を指します。例えば、レバレッジの高い投資による金融危機や、新型コロナウイルスのような世界的なパンデミックがブラック・スワンの例です。

一方で、「見えているブラック・スワン」とは、予測できるリスクや問題が存在するにもかかわらず、それに対処しないことによって引き起こされる問題を指します。つまり、問題が存在しているにもかかわらず、その問題を見落としていたり、意図的に無視したりすることで、事態を悪化させることになるということです。

米国・スイス銀行問題は「見えている」のか?

今回のSVBファイナンシャル破綻や、クレディ・スイス信用問題などは「見えているブラックスワン」である一方、対処することが可能と思われるものでもあります。

後者に関しては、単なる銀行の枠を超えた国家機関に近い存在ですから、対処法を一意に特定することができません。

見えている問題を隠そうとすると最終的にはブラック・スワンになる可能性があるという考え方もあります。

ブラック・スワンは意図的に作れるか

これは人工地震説などに近く、意図的に作りだすことができるかどうか、難しい問題です。

確かに目先の米国金利の利上げを躊躇させるには、SVBファイナンシャルに対する取り付け騒ぎを起こせば済む話です。(そもそもSVBは破綻するほどの損失等があったわけではなく、外部からの支援で存続できたという説もあります)

何故SVBをつぶすのか?これは利上げを阻止する戦略であり、ある団体やトレーダーにとっては得をする場合があります。

このように意図的にブラック・スワンを引き起こすことが、(それが全体の利益につながるかは別として)ポジティブな意義を持つ場合もあります。

社会変革にとっては重要だが

上述に近いですが、社会的な変革を促進するために、ある種のシステムを破壊して再構築する必要がある場合があります。このような場合には、ブラック・スワンを引き起こすことが、必要な変革を実現するための手段となることがあります。

しかし金融政策ともなると、この強硬的な”出来レース”は、仕掛けた方はにわかに利益を得ることはできるかもしれませんが、潜在的な経営危機を抱えた企業やスタートアップベンチャーが連鎖倒産するという危険も内包しているため、簡単な問題ではありません。

また、SVBファイナンシャルとクレディ・スイス問題は全く別の問題であり、これが同時期に表出すること自体、インフレ政策に何らかのひずみが世界的に出ているのかもしれません。

株価・為替はどうなる?

一概にはいえませんが、安全資産のほうにお金が流れることになるでしょう。

つい最近まではドルだったのですが、とりあえずは円に向かい、そこから様子を見ることにはなるのでしょう。

とは言っても、情報が錯綜し、ひとまずの乱高下を避けることはむずかしそうです。

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