ドル円が上下の感覚がつかみにくく、難しい印象です。果たしてどういう動きとなるか。
ファンダメンタル的観点
まず、為替市場においてドル安傾向が強いのが基本です。ドル円が予想よりも強く推移していることを意味しており、相場において強気の兆候が見られます。
一方で、米国株においては、PERが落ち着いてきたとはいえ、去年のピーク時に比べて依然として高い水準にあります。そのため、バブルとの指摘があることや、フェアバリューを超えて買い進まれていたことが示唆されています。このような状況は、市場が過熱しているという警戒感を引き起こすことがあります。
つまり買えば下がる、売れば上がる原因がここにあるといえるでしょう。
以上のように、ファンダメンタル分析から見ると、相場には下落の兆候が内包されていますが、とらえどころがないとも言えます。
テクニカル観点
上下チャネルの直近の大幅な上げをかき消す下げ(4H)が比較的印象的です。近年と比較するおt動きの激しい相場ですが、ボリンジャーバンド2σの反転及び全戻しの速度性を考えると、にわかな下げを期待することはできるでしょう。
しかしながら、チャネル下限までの下げというのは、若干難しいでしょう。上掲のようなファンダ分析からすれば、下落の脅威はありますが、デイトレーディングとしては短期的な下攻めを見るのが良いかと思います。
ただ、チャネルを超えたら完全にトレンドは変化でしょうかね。