Youtuberが紹介しているが、日本では入手困難となっており、いずれは規制がかかる可能性も否めない家庭用ピコレーザーキット。
その破壊力は、距離を離して壁面に当ててみると、容易に想像できるところあり、適切な使用で効果を期待せずにはいられません。
ちなみに、レーザーの色の種類が赤レーザーや青レーザーなどあることから、選択に悩むところです。そこで、赤と青の違いなどについてを、まとめてみたいと思います。
まず、青色のピコレーザーと赤色のピコレーザーは、異なる波長を持つレーザーであることが前提で、それぞれ効能は目指しているところは、やや異なります。
青色のピコレーザー(通常は450nm前後)と赤色のピコレーザー(通常は635nm前後)の違いや効能について説明します。
青色のピコレーザー
特徴:
- 高エネルギー吸収: 青色レーザーは高エネルギーを持ち、特定の色素や組織に対して非常に効率的にエネルギーを伝達します。特にメラニンやタトゥーインク(特に暗い色)などの色素に対して強い吸収を示します。
- 浅い浸透深度: 青色レーザーの波長は比較的短いため、皮膚の表層に効果的に作用します。このため、表皮や浅い真皮層の治療に適しています。
目的:
- 色素病変の治療: シミ、そばかす、日焼け跡、タトゥーの除去など、メラニンに関連する色素病変の治療に効果的です。
- にきび治療: 青色レーザーはアクネ菌(P. acnes)を殺菌する能力があり、にきび治療にも使用されます。
赤色のピコレーザー
特徴:
- 深い浸透: 赤色レーザーは波長が長いため、皮膚の深部まで浸透します。これにより、真皮層のコラーゲン生成を刺激することが可能です。
- 異なる吸収特性: 赤色レーザーは血液中のヘモグロビンやオキシヘモグロビンに対する吸収が高く、血管性病変の治療にも適しています。
目的:
- 皮膚の若返り: 真皮層のコラーゲン生成を促進し、しわやたるみの改善に寄与します。
- 血管病変の治療: クモ状血管腫や赤ら顔の治療に使用されます。
- 深層の色素病変: より深い層に存在する色素病変、例えば青色や緑色のタトゥーの除去に適しています。
青色レーザーが「強い」と言われる理由
青色のピコレーザーが「強い」とされるのは、以下の理由によります。
- 高い吸収率: メラニンやタトゥーインクなど、特定の色素に対する吸収率が高いため、短時間で効果的に治療が可能です。
- 精密なターゲティング: 短い波長は高いエネルギー密度を持つため、精密にターゲットを狙い撃ちすることができます。
青は浅く、赤はより深く
青色と赤色のピコレーザーはそれぞれ異なる特性と利点を持っており、治療目的に応じて使い分けられます。
青色レーザーは浅い色素病変やにきび治療に、赤色レーザーは皮膚の若返りや深層の色素病変治療に効果的です。
市販ピコレーザー機器の欠点と利点
※目は絶対にサングラス以上が必須!
とはいえ、市販ピコレーザーは危険ではないか?という説もあり、お医者さんが警鐘を鳴らしているのも事実です。
そこで、欠点と良い点を整理してみました。
欠点
- 経済的な選択肢:
- コスト: クリニックでのレーザー治療は高額になることが多いため、市販のピコレーザー機器は一度の購入で長期的に使用でき、費用を抑えたい人にとって魅力的な選択肢となります。
- 利便性:
- 自宅での治療: 通院の手間を省けるため、自宅で好きな時間に治療が行えるという利便性があります。特に忙しい人や、クリニックに頻繁に通えない人には便利です。
- 初期のケアや軽度の問題に有用:
- 軽度のトラブル: 軽度のシミやそばかす、浅い色素沈着など、比較的軽度の皮膚トラブルには市販のピコレーザー機器が効果を発揮することもあります。
- メンテナンス: クリニックでの治療後のメンテナンスや、皮膚の調子を保つための定期的なケアに利用できる場合もあります。
- 使い方のシンプルさ:
- 簡単な操作: 多くの市販機器は、一般ユーザーが簡単に操作できるように設計されています。設定も複雑でなく、初心者でも使いやすいです。
利点
- ユーザー教育の向上:
- ガイドライン: 市販のピコレーザー機器には、使用方法や安全に関する詳しいガイドラインが付属していることが多いです。これにより、ユーザーは適切な知識を持って使用することが可能です。
- サポート: 一部のメーカーは、オンラインでのサポートやカスタマーサービスを提供しており、使用方法に関する疑問や問題に対応しています。
- 技術の進歩:
- 進化する技術: 市販の美容機器も技術の進歩に伴い、安全性や効果が向上しています。最新のモデルでは、より精度の高い照射や安全機能が強化されているものもあります。
- パーソナライズドケア:
- 個別の調整: 一部の市販ピコレーザー機器は、肌の状態に応じた調整が可能なモデルもあります。これにより、ユーザーは自分の肌質に合わせた治療ができるようになっています。
まとめ
市販のピコレーザー機器には、コスト面や利便性、軽度の皮膚トラブルに対する効果など、多くの利点があります。
しかも、動画でお示ししたように、その破壊力は強く、また、技術の進歩により、安全性や効果が向上している点も評価すべきです。
適切な知識を持ち、使用ガイドラインを遵守することで、これらの機器を安全かつ効果的に利用することができます。ただし、重大な皮膚トラブルや専門的な治療が必要な場合は、医療専門家の診断と治療を受けることが重要です。