【クンダリニーとは】第三の目・サハスラーラが拓く「超能力開発」あのカルト教祖も影響を受けた開眼法について

※諸説あります。

クンダリーニとは

クンダリーニ(Kundalini)とは、ヨガや、タントラ(サンスクリット語の「タントラ」(तन्त्र)に由来し、「織り方」や「組織」という意味です。タントラは、身体、エネルギー、意識の統合を追求する総合的なスピリチュアルなシステムです)の文脈で語られる概念です。

「巻きつけるもの」「蛇状のもの」という意味があり、イメージとしては、眠っている蛇のようなエネルギーが脊椎の基部(ルートチャクラ)に巻きついているとされています。クンダリーニの覚醒や活性化は、このエネルギーを目覚めさせ、上昇させるプロセスを指します。

クンダリーニは、身体、心、意識のレベルで変容や覚醒をもたらすとされています。エネルギーが上昇することで、個人のスピリチュアルな成長や意識の拡大、内的な変革が促されるとされています。クンダリーニの覚醒体験は個人によって異なり、様々な感覚や体験をもたらすことがあります。

クンダリーニの実践は、ヨガのアーサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(呼吸法)、瞑想、マントラなど、さまざまな手法やアプローチを含むことがあります。目的は、クンダリーニのエネルギーを覚醒させ、上昇させることで、個人の内的な変容やスピリチュアルな成長を促すことです。

実践の結果、いわゆる超能力が身に着く場合もあります。超能力が身に着くまでには10年程度かかるともいわれていますが、日々の実践の結果、何らかの変革に至ることは間違いないことでしょう。

クンダリーニの歴史

  1. 古代のヨガとウパニシャッド: クンダリニーの概念は、紀元前1500年から500年ごろの古代インドのヨガの時代にまで遡ります。ウパニシャッドと呼ばれる哲学的なテキストでは、人間の内部に潜在するエネルギー(クンダリニー)が存在することが言及されています。
  2. クンダリニーの登場とタントラ: クンダリニーの具体的な記述と方法論は、古代のタントラの伝統によって発展しました。タントラは、紀元後5世紀から9世紀ごろにかけて栄えたスピリチュアルな伝統であり、クンダリニーを中心としたエネルギーの開発と覚醒を重視していました。
  3. クンダリニーのヨガへの統合: クンダリニーの概念は、タントラの影響を受けながらも、後の時代におけるヨガの伝統にも統合されていきました。特に、クンダリニーヨガとして知られる実践は、クンダリニーの覚醒と上昇を促すための総合的なアプローチを提供します。
  4. 近代のクンダリニーヨガ: クンダリニーヨガは、20世紀になって世界的な関心を集めるようになりました。ヨーガナンダやシヴァナンダ、オショ、アンダンダ・マイなど、さまざまなヨガの指導者やスピリチュアルなリーダーがクンダリニーの開発に関する教えや実践を広めました。

クンダリーニと新興宗教

クンダリーニはスピリチュアルな実践の一環として、自己探求や内なる成長を追求するために使用されます。しかし、一部のカルト的なグループや指導者は、クンダリーニの概念や実践を利用して、信者の支配や操縦を試みる場合があります。これによって個人の自己決定権や安全が脅かされる可能性があります。その最たる例がいわゆるカルト教団における重大事件などです。

ここで重要なことの一つは、クンダリーニをカルトと直結させるのではなく、クンダリーニはまず自己実践が可能であるということを念頭に置きつつ、指導者を探すことが良いと思われます。

健全なスピリチュアルな成長は個人の自由と自己決定に基づくものであり、カルト的な宗教的グループによる悪用やマインドコントロールからは距離を置いて考える方が良いといえます。

クンダリーニと性

セクシャルエネルギーとクンダリニーの関係について、一部のスピリチュアルな伝統やタントラの実践では特別な重要性が付けられています。しかし、関連する宗教儀式は一般的には存在しないものと思われます。

宗教儀式という観点からは、一般的にはクンダリニーとセクシャルエネルギーの関連を扱う宗教的な儀式はありません。ただし、一部のカルト的な団体や個別の宗教的なサブグループが、独自の儀式や実践を行うことがあるかもしれません。

重要なことは、クンダリニーの開発やセクシャルエネルギーに関連する実践を探求するのは、パートナーとの間であるべきであり、教団などの儀式に安易に求めてはならないという点です。

クンダリーニの段階

クンダリーニもまた、あらゆる考えがあるなかで、段階としては以下のものがあります。
チャクラに近い理解になりますが、これはあくまで一般的な指標であり、12段階以上あるとされるケースもあります。段階が多ければよいといわけでもないので、まずは以下の基本を抑えるのが良いかと思います。

  1. ルートチャクラ(ムーラーダーラ): クンダリーニの覚醒が始まる場所とされ、物質的な存在や生存の基盤と関連付けられます。
  2. サクラルチャクラ(スヴァーディシュターナ): クンダリーニのエネルギーが上昇し、創造性や情緒と関連付けられるチャクラです。
  3. 太陽神経叢(マニプラ): クンダリーニのエネルギーが上昇し、個人の意志やパワーと関連付けられるチャクラです。
  4. ハートチャクラ(アナーハタ): クンダリーニのエネルギーが上昇し、愛や共感、癒しと関連付けられるチャクラです。
  5. スロートチャクラ(ヴィシュッダ): クンダリーニのエネルギーが上昇し、コミュニケーションや自己表現と関連付けられるチャクラです。
  6. 第三の目(アジュナ): クンダリーニのエネルギーが上昇し、直感や洞察力と関連付けられるチャクラです。
  7. 冠(サハスラーラ): クンダリーニのエネルギーが最終的に上昇し、スピリチュアルな意識や啓示、統合と関連付けられるチャクラです。

これは体の中心線に沿うチャクラと似たところに存在し、それを高めることその帰結が述べられています。しかし、クンダリーニの旅は個人の経験と成長に基づいて進行するため、レベルの分類よりも自己探求と内なる導きに重点を置くことが重要と言われています。

簡単な方法

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クンダリニー開発を自分で始めるためのいくつかの簡単な方法を紹介します。ただし、これらの方法を実践する際は、自己の限界を尊重し、快適で安全な状態を保つことが重要です。

  1. ヨガの実践: ヨガのアーサナ(ポーズ)やプラーナヤーマ(呼吸法)は、クンダリニーの開発に役立つ基本的な実践です。毎日数分間、簡単なヨガのポーズ(例:マウンテンポーズ、ツリーポーズ)やディープブレス(深い呼吸)を行って、身体とエネルギーの流れを意識的に調整しましょう。※ヨガのアーサナ(ポーズ)は、以下の種類があります。
    • マウンテンポーズ(ターダーサナ): 立位で両足を揃え、背筋を伸ばし、手を両側に下げます。このポーズでは、姿勢の安定性や身体の軸の感覚を養います。
    • ツリーポーズ(ヴリクシャーサナ): 一方の足をもう一方の太ももに乗せ、バランスを取りながら立ちます。このポーズは、バランス感覚や集中力を養います。
    • ダウンワードフェーシングドッグ(アドームカーシュヴァーナーサナ): 手と足を地面につけ、お尻を上に向けてV字形のポーズをとります。このポーズは、身体のストレッチや筋力の強化に役立ちます。
    • シャバーサナ(死者のポーズ): 仰向けに寝転んで全身をリラックスさせます。このポーズは、身体と心の緊張を解放し、リラクゼーションを促します。

※ヨプラーナヤーマ(呼吸法)は、以下の種類があります。

    • ディープブレス(ディープ・ディアフラム・ブレス): 鼻からゆっくりと息を吸い込み、腹部を膨らませます。そして、ゆっくりと息を吐き出して腹部を収縮させます。この呼吸法は、リラックスと心身の調和を促進します。
    • アナロマ・ヴィロマ(交互鼻呼吸): 右の鼻孔からゆっくりと息を吸い、左の鼻孔から息を吐きます。次に、左の鼻孔から息を吸い、右の鼻孔から息を吐きます。交互に鼻孔を使って呼吸することで、身体と心のバランスを整えます。
    • シュノーマ・ヴィロマ(段階的鼻呼吸): 鼻から息を数段階にわけて吸い込み、同じ段階で息を吐き出します。この呼吸法は、呼吸の深化と集中力の向上に役立ちます。
  1. 瞑想: 瞑想はクンダリニーの覚醒を促進するための効果的な方法です。静かな場所で座り、深い呼吸に集中しながら心を落ち着けましょう。注意を呼吸に集中させ、思考を静めることで内なる静寂と覚醒の状態に近づくことができます。
  2. チャクラの探求: チャクラはエネルギーセンターであり、クンダリニーのエネルギーが通過するポイントです。チャクラの理解と活性化を探求することで、クンダリニーの開発を促進することができます。チャクラに関する情報を学び、視覚化や瞑想を通じてチャクラを活性化する練習を行ってみてください。
  3. 自己調整とセルフケア: クンダリニーの開発には、健康でバランスの取れた身体と心が重要です。適切な栄養を摂り、十分な休息と睡眠をとり、ストレスを管理するためのセルフケアの実践を行いましょう。自分自身に対する愛とケアを持つことが、クンダリニーの開発をサポートします。

まとめ

クンダリニーは、ヨガやタントラの伝統において言及される概念であり、人間の内側に潜在するエネルギーや力を指します。このエネルギーは、脊椎の基部にあるルートチャクラで眠っている蛇のような形をしており、覚醒や活性化を通じて上昇するとされています。

クンダリニーの開発には、ヨガの実践や瞑想、プラーナヤーマ(呼吸法)、チャクラの活性化などが利用されます。ヨガのアーサナ(ポーズ)は、身体の柔軟性やバランス、筋力を向上させ、クンダリニーのエネルギーの流れをサポートします。瞑想やプラーナヤーマは、呼吸と意識の制御を通じてクンダリニーの活性化を促します。また、チャクラの活性化はエネルギーセンターのバランスを整え、クンダリニーの上昇をサポートします。

自己でクンダリニーの開発に取り組む際には、自分の身体や心の状態に合わせて実践することが重要です。個人のペースと限界を尊重し、過度な努力や無理をしないようにしましょう。また、信頼できる指導者や伝統に基づくガイダンスを受けることで、安全性と健全なアプローチを確保することが大切です。

クンダリニーの開発は、個人のスピリチュアルな成長や意識の拡大を促すと言われています。しかしその経験や進化は個人によって異なるため、比較や競争ではなく、自己の旅として取り組むことが重要です。クンダリニーの開発を通じて自己の内なる探求と成長を追求し、バランスと調和を促すことを目指しましょう。

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