「認識の芸術」と「ヒプノセラピーの成功ボード」を活用する方法、小さなことの継続に気づき、それを大きく表現し、他者に影響を与える。

「認識の芸術(Art of Acknowledgement)」とは、感謝ではなく認識や受け入れのことを指します。著者が横断歩道でバスの運転手に見つめられた際のヘッドノッドは、「私があなたを見ている」というメッセージであり、存在を認識されたことを感じることができました。このような認識は、私たち全員が世界で見られていると感じることがいかに重要かを示しています。

多くの人は、自分なんて・・と思っているが。

多くの方、特にクライアントは、自分自身が聞かれず、見られず、愛されず、重要視されていないと感じています。私たちと一緒に行う作業の多くは、長年、何十年もの間、所属感や世界での重要性を感じられなかった時間を取り戻すためのものです。

この記事では、クライアントが自己との新しい関係を確立するために認識の芸術を学ぶことを支援する方法について説明されています。

認識の芸術によるパラダイムシフト

認識の芸術を活用することで、私たちは自己や他者との間に共有の真実を確立することで内面的なつながりを築くことができます。

これは精神的なパラダイムシフトとなります。例えば、新しいことを始める際には、失敗の恐怖がしばしばあります。例えば、ダイエットを望むクライアントはしばしば最初の月、時には最初の週からいきなり10kgを減量したいと望んでいます。
しかし、それに至ることに必要なことは、「ドーナツを食べない」ということに終始する可能性があるかもしれません。無論1週間で痩せることは不可能であったとしても、習慣が人間を形成するのですから、なにもおかしいことではありません。

この現実を認識することで、クライアントは自分自身とのより健康な関係を再構築し、自分が何をしているかに気付くことができるのです。

自分への嘘をやめる。原因は小さなことにある。

減量の成功のきっかけがドーナツに求められるように、我々の大いなる悩みの根源は、意外と身近なところにあったりします。

しかし、多くの方は、大きなことも小さなことも、長年にわたって自分自身に嘘をついてきました。例えば、「今日は砂糖を一切摂らない」とか、「ランチ後に散歩に行く」といった約束をしても、後で自分自身を裏切って約束を守らなかったりします。

これらの小さな裏切りが積み重なると、クライアントは自分自身を信頼できなくなります。自己評価の低さが感じられ、クライアント自身の良い意図を信じることができなくなります。クライアントとの関係を再構築するために、認識を活用することで、彼らが自己信頼を取り戻すのに役立ちます。

ヒプノボードを用いる。

認識の芸術を活用したクライアントの成果を示すための手法の1つとして、「ヒプノセラピーの成功ボード」というものが紹介されています。

ヒプノセラピーの成功ボードは、私たちのヒプノセラピー施設に実際にあるディスプレイボードで、匿名のクライアントの小さな成功を表示します。今日では、仮想的またはデジタル的に簡単に作成することもできます。以下にその方法を示します。

成功したことを書く!

クライアントが後のヒプノセラピーのセッションに戻ってきたとき、最初の質問は「今週何がうまくいきましたか?」です。これは、前の週の作業の肯定的な成果にクライアントを意識させる重要な質問です。うまくいくことに焦点を当てることは、催眠の成功を裏付けるテクニカルな手法だけでなく、クライアントに対して大いなる示唆を与えてくれます。

クライアントに自分自身の進歩を認識させるように教えてください。毎週、何がうまくいっているか尋ねてください。クライアントがヒプノセラピーの成功ボードに何を置くかを尋ねてください。

以下は、ヒプノセラピーの成功ボードに表示される例です。

  • 「2週間、クッキー、ケーキ、アイスクリームをなしで過ごせた!!」
  • 「リラックスできるようになりました!緊張が軽減されています!」
  • 「買い物に行ってもスナックのコーナーに全く気づきませんでした!」
  • 「16日間、お酒を飲んでいません!素晴らしいです!」

もちろん反動があるという批判もありますが、小さなことで起きる心の情動を、ボードに書くことは成功の大きなステップです。私たちは、大きなことではなく、小さな、自らの成長をどこかで阻害するような存在に対し、常に目を向けなければなりません。私たちはこのように、自分も含め、周りの方や、クライアントにこれらのプチ体験を大きく成功したと認識させ続けることで、成功体験を蓄積した脳は、常に前向きに動き続けます。

このようなボードがセラピールームにあり、成功者の言葉を他のクライアントがみられるとしたらどうでしょう。受けられるであろう恩恵への期待値も上がり、クライアントに直接訴えかけることができます。単純な成功体験でも共感を呼び起こし、インスピレーションを与え、潜在的なクライアントが成功を実現できることを認識することができるようになるのです。

まとめ

  • 小さな成功体験を探し、それを大きく取り上げる
  • セッション後には、できなかったことではなく、できたこと、したいと思ったことなど未来に向けた質問をする。
  • その未来に向けた思いの経過について、自筆でボードに書いてもらう。
  • ボードに書いてある内容をみたほかのクライアントが、さらにその効果に潜在下で共鳴し、影響を受ける

これらの好循環により、セッションはただ1対1の関係だけでなく、あらゆる人々の複雑な化合が織りなすものであるということがよくわかります。私たちは小さなことから共鳴、感動をし、自分自身の自尊心を強め、そしてはそれを共有し、広めていくというステップが必要であると思われるところです。

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