正直そだしもその節はありました。A社に発注するとき、見積り・納品・請求書を一緒にもらうという事で、果たしてこの3点セットは何なのか、全く理解ができていなかったのです。
全てに意味がある
これが結論です。それぞれが何を指すのかを考えるのではなく、事業として考えた時の流れを追っていくとよいと思います。
まず最初に、注文をするという意志決定があります。その際にどの価格が良いか、そして誰が良いかを決めてから注文をします。なお、注文も安ければいいですが、一定以上の金額であれば、見積もり併せや(簡易)一般競争入札を経る必要があります。
それらを総合して考えると、実は見積-納品-請求にはこのような流れがあるということがわかります。
(事業執行伺い)-(見積徴収)-(業者選定、契約)-(納品)-(検査検収、合格通知)-(請求)
この中間をすっ飛ばして相手からもらうのが3点の書類、ですがモノを買うときに商習慣上このようにめんどくさい動きはしないですよね。
しかしこれを意識するとしないでは、それぞれのフェイズにおける発注側の行為の意味するところの理解が全然違ってきます。
請求を受けられるのは、例えばモノをもらって検査したとき、その品質が合格しており、それを相手に伝えて初めて請求してもらえるということです。
なお、検査に合格したときに、見積書による契約を、相手が履行したことになるため、そこから発注者の債務が発生するということになります。
消しゴム1つを買うときに別にそんな大層なことはないため、習慣として3点セットをもらっている、というのが実情です。それが悪いという訳ではありません。
まとめ
3点セットの中にも、意味が込められていることがおわかりいただけたでしょうか。これはあくまで入門編ですが、基礎の基礎で、10年たっても現場に立たなければその意味が分からないものです。簡単な基礎なので、是非覚えておきましょう?