私は西洋魔術師に頼んで、とある方の幸福を祈ってもらったことがあります。

するとその方は大変幸せな暮らしをしており、安定的な人生を送ることができるようになりました。

このように西洋式魔術においても、本人の努力ももちろんのこと、人生の前向きな向上をサポートするに至るのです。

私は、西洋式というよりは中東式の魔術を愛好しているのですが、果たして親和性などはどうか、というところも含め研究をしていきたいと思っています。

これは2024年の課題ですが、まずはタリスマンを用いる魔術をまとめてみたいと思います。

タリスマンとは？

タリスマン（Talisman）は、特定の力や霊的な効果をもたらすと信じられ、身につけるか所有するために作られた魔法的なアイテムやお守りです。これはさまざまな文化や宗教の伝統で見られ、異なる目的や信念に基づいて製作されます。以下に、タリスマンに関する一般的な特徴と用途をいくつか挙げてみましょう。

• 保護: タリスマンは最も一般的に、身体や精神を守るためのお守りとして使われます。特定の文字、記号、神聖な言葉が刻まれ、悪霊や災厄からの防御とされます。
• 幸運や成功の引き寄せ: ある種のタリスマンは、幸運や成功を引き寄せ、好運をもたらす力があるとされています。これは仕事や事業、人間関係の向上などに関連しています。
• 癒しと健康: タリスマンは病気や災害から身を守り、健康を促進する力を持つとされることがあります。特定の神聖なシンボルや言葉が用いられます。
• 霊的な目覚めや力強化: タリスマンは霊的な目覚めを促進し、個人の霊的な能力を強化するために用いられることもあります。瞑想や祈りと結びつけられ、個人の成長と洞察をサポートすると信じられています。
• 魔法の実践: タリスマンは、特定の魔法の儀式や儀礼において、力を引き出すための鍵として使用されることがあります。特にオカルトや魔法実践においては、シンボルや記号の組み合わせが重要です。

タリスマンは形状や素材、刻まれたシンボルによって異なり、その目的や信念に基づいて様々なバリエーションが存在します。信仰の要素が強く結びついているため、タリスマンの効果は個人の信念や意識にも影響されると考えられています。

タリスマンが使われる国々とその魔術

タリスマンは世界中のさまざまな魔術伝統で使用されていますが、特定の地域や文化に限定されているわけではありません。さまざまな宗教、宗派、文化においてタリスマンが使われており、その目的や形式は多岐にわたります。以下は、タリスマンが一般的に使用されるいくつかの魔術伝統です。

• イスラム魔術: イスラムの文化では、アミュレットやターワイズ（お守り）が一般的に使用されます。これらにはクルアーンの特定の節や、預言者ムハンマドの言葉が書かれており、信者を守り、幸運をもたらすと信じられています。
• キリスト教魔術: キリスト教の伝統においても、タリスマンやアミュレットが使われることがあります。十字架や聖母マリアの像が使われ、悪霊からの保護や幸福を願うために身に着けられることがあります。
• ユダヤ魔術: カバラや古代ユダヤ教の伝統においても、特定の文字や神聖な言葉を刻んだタリスマンが使われます。これらは通常、守護や幸運を求めるために用いられます。
• 中東魔術: 中東の様々な文化においても、ターワイズやアミュレットが広く使われています。これらはイスラム教、キリスト教、ユダヤ教、および先イスラーム時代の伝統に結びついています。
• フラテルニティ魔術: フラテルニティ魔術やオカルティズムの中で、独自のタリスマンや符号が作成され、特定の目的や魔法の儀式に使用されることがあります。

これらは一般的な例であり、実際には多くの異なる魔術伝統や宗教においてタリスマンが使用されています。各文化や宗教において、タリスマンは異なる象徴や神聖な意味を持っています。

タリスマンを燃やすことの効能

タリスマンはしばしば保有するか、燃やすことで効能を発揮するといわれています。このことについて考えてみたいと思います。

タリスマンを燃やす行為は、一般的には異なる宗教や文化の信仰体系によって異なる効能が考えられています。以下に一般的な考え方や効果をいくつか挙げてみましょうが、注意が必要であり、具体的な効果は個人や文化によって異なる可能性があります。

• 浄化と清め: タリスマンを燃やすことは、そのアイテムに宿るエネルギーや霊的な影響を解放し、浄化するとされています。これにより、タリスマンが過去のエネルギーを持ち込まず、新たな目的や意図に合わせやすくなると信じられています。
• エネルギーの解放: タリスマンを燃やすことは、その象徴的な力やエネルギーを空気中に解放する行為と見なされることがあります。これが個人の願望や意図を宇宙に送り届け、それが実現す
• ると期待されることがあります。
  新たな創造: タリスマンを焚くことは、新しいエネルギーの創造や変容を象徴しているとされることがあります。焚かれる過程でタリスマンが変化し、その変化が個人の運命や状況の変化を反映すると信じられています。
• 祭りや儀式の一環: タリスマンを燃やす行為は、特定の祭りや儀式の一環として行われることがあります。この場合、タリスマンが特定の宗教的な儀式や祝祭において象徴的な役割を果たすとされます。

スリランカの魔術におけるタリスマンの関係

スリランカはヒンドゥー教や仏教など、多様な信仰があり、宗教的な受け皿が深いと考えられています。具体的にタリスマンに関連する魔術を下に上げてみたいと思います。

• アミュレットとターワイズ: スリランカでは、特に仏教やヒンドゥー教の宗教的な実践において、アミュレットやターワイズ（お守り）がよく使用されます。これらは特定の神聖な文字や象徴を刻んだり、聖なる言葉を含んでいたりします。これらのアミュレットは災厄から保護されたり、幸運を呼び寄せたりすると信じられています。
• 仏教の聖なるシンボル: スリランカは仏教の国であり、仏陀や仏教の聖典からインスパイアを受けたタリスマンが広く使われています。仏教の聖なるシンボルや経典の一節が刻まれたアミュレットは、信仰心を強化し、霊的な保護を求める手段とされています。
  呪術と民間信仰: スリランカの一部の地域では、呪術や民間信仰が根付いており、そうした文脈においてもタリスマンが使用されます。これは特定の目的に適したアミュレットや魔法のお守りを含むことがあります。
• ヒンドゥー教の実践: ヒンドゥー教もスリランカで広く信仰されており、ヒンドゥー教の神々や女神に関連するタリスマンが一般的です。カーリーなどの女神に縁するアミュレットは、女性の力や保護を象徴しています。

これらのタリスマンやアミュレットは、個人の信仰や特定の文化的・宗教的なコンテキストによって異なります。スリランカの多様な宗教的な伝統や文化において、タリスマンは個人や共同体の霊的なサポートとして重要な役割を果たしています。

タリスマンで幸せになれるのか、西洋魔術で幸せになれるのか

タリスマンや西洋魔術が個々の人にとって幸福をもたらすかどうかは主観的な問題であり、信仰体系や個人の信念に依存します。以下にそれぞれの側面について簡単に説明しますが、これは一般的な特徴であり、個別の経験や信念によって異なります。

タリスマンのいいところ

心の安定感: タリスマンは個人にとって心の安定感や安心感をもたらすことがあります。特定の象徴や言葉が、信じる者にとって心地よい感覚をもたらす可能性があります。
ポジティブな思考: タリスマンを持つことで、ポジティブな思考やエネルギーを引き寄せる助けになると考えられています。

西洋魔術の良いところ

個人のパワーと自己実現: 西洋魔術は、個人の意志や力を強調し、自己実現を追求することを支持することがあります。
目標の達成: 特定の魔法や儀式が、目標の達成や幸福への道を開く手段となる可能性があります。

どちらかというと、タリスマン的東洋魔術は個人の研鑽をベースとして外的環境を変えることを目指し、東洋魔術は外的なふれあいと共に自分の環境をかえていく、というイメージがあります。

自分を中心に変えていくことでタリスマンを使い、自ら外を覆うように変えていくことで東洋術を使う、これはとても有意義な事のように思います。

引き続き研究の余地がありそうです。よろしくお願いいたします。